志村ふくみ―源泉をたどる

2015/01/17 ~ 2015/03/15


【アサヒビール大山崎山荘美術館】

アサヒビール大山崎山荘美術館

【作品画像】
(1)志村ふくみ《秋霞》1959年 京都国立近代美術館【前期展示】
(2)志村ふくみ《梔子熨斗目》1970年 滋賀県立近代美術館【前期展示】
(3)志村ふくみ《どんぐりグレイの段》1988年 滋賀県立近代美術館【後期展示】
(4)志村ふくみ《青孔雀》2014年 作家蔵【後期展示】


人間国宝・志村ふくみ氏は、染織の分野で独自の道を開拓し、90歳を過ぎた今なお第一線で活躍している作家です。草木の自然染料で糸を染め、手機で色彩豊かに織り上げられた作品は見る者を魅了してやみません。
この展覧会では、2015年に志村氏が本格的に染織の道に入ってからちょうど60年目を迎えることを機に、志村氏の長い創作の歩みを振り返りそのルーツをたどります。

志村ふくみ氏は、1941年に母の小野豊(1895-1984)から初めて機織を習ったことをきっかけに、織の世界へと導かれました。小野は民藝運動とも深い関わりをもっていた人で、当時その理念を実践していた上加茂民藝協団に参加し、民藝運動の中心を担った思想家・柳宗悦(1889-1961)のすすめで、染織家・青田五良から指導を受けていました。
青田は当時既に姿を消しつつあった丹波布などの織物の良さを見出し、その研究を行っていました。自らつむいだ糸を草木で染めて織る昔ながらの方法を大切にした青田の取り組み、特に天然の植物染料による草木染とその発色の美しさは、小野へ、そしてその娘である志村氏にも伝わりました。その成果が志村氏の生み出すすばらしい作品の数々へと繋がっています。

今回の展覧会では、志村氏の原点となった1950年代後半の初期作品から初公開となる最新作まで、約50点を展示します。また、志村氏の母・小野豊や、染織家・青田五良(1898-1935)の貴重な染織作品もあわせてご紹介します。特に青田五良の作品は民藝運動の支援者であったアサヒビールの初代社長・山本爲三郎(1893-1966)のコレクションに由来するもので、まとまった数のコレクションとしては日本でも唯一となっています。
また、他にも志村氏の活動を後押しした木漆工芸家・黒田辰秋(1904-1982)や陶芸家・冨本憲吉(1886-1963)らの名品も同時公開。志村氏の作品世界の魅力とその源泉に貴重な作品の数々を通して迫ります。ぜひご高覧ください。

※ 常設展示では、館蔵品からクロード・モネの《睡蓮》などをご覧いただけます。

※ 展覧会は2期制です。前期・後期で展示替がございます。
【前期】2015年1月17日(土)~2月15日(日)/【後期】2015年2月17日(火)~3月15日(日)
 

志村ふくみ

染織家・随筆家。1924年滋賀県近江八幡市生まれ。1942年文化学院卒業。
1955年より染織の道を志し、実母・小野豊の手ほどきを受けながら織物の研究を始める。紬織に豊かな色彩を生み出し独創的な美の世界を展開している。

1957年 第4回日本伝統工芸展に初出品で入選を果たす
     (翌第5回展から8回展まで紬織着物により連続4回受賞。第9回展(1962年)からは特待出品者となる)
1964年 第1回志村ふくみ作品展(資生堂ギャラリー/東京)
1968年 京都市嵯峨野に工房を構える
1982年 志村ふくみ展(群馬県立近代美術館)以後全国各地にて展覧会開催
1983年 著書『一色一生』にて大仏次郎賞受賞
1986年 紫綬褒章受章
1989年 娘・志村洋子とともに「都機工房」を創設
1990年 重要無形文化財保持者(紬織)認定
1993年 文化功労者認定、著書『語りかける花』にて日本エッセイスト・クラブ賞受賞
2013年 志村洋子とともに染織の世界を学ぶ芸術学校「アルスシムラ」を設立
      志村ふくみ・志村洋子 作品展「しむらの色 KYOTO」(細見美術館/京都)
2014年 第30回京都賞(思想・芸術部門)受賞

http://shimuranoiro.com/


CHECK POINT

【関連イベント】アサヒ ラボ・ガーデン提携企画「志村ふくみ―その源泉と創作の60年」

展覧会をより深く理解できるレクチャーイベントです。

日時:2015年2月21日(土)14:00~15:00
会場:アサヒ ラボ・ガーデン
※JR「大阪」駅・各線「梅田」駅最寄
※アサヒビール大山崎山荘美術館での開催ではございませんので、ご注意ください。

講師:アサヒビール大山崎山荘美術館 学芸員
参加費:無料
定員:40名 (要申込/抽選)
※こちらの申込みは、アサヒ ラボ・ガーデンにお問い合わせください。
イベント詳細ページ

【関連イベント】ギャラリートーク

アサヒビール大山崎山荘美術館の学芸員さんが展示の見どころを解説します。

日時:展覧会期間中 第2・第4土曜日 各日14:00~14:30
会場:アサヒビール大山崎山荘美術館 展示室
参加費:無料(ただし、美術館入館料は別途必要です)
※事前申込不要

【カフェ企画】志村ふくみの自然と光 Nature et Lumière

アサヒビール大山崎山荘美術館の喫茶室では、リーガロイヤルホテル京都が展覧会のために考案した限定オリジナルスイーツが楽しめます。
今回は、自然とともに生き豊かな色彩を生み出す志村ふくみ氏の作品世界に想を得た2種類の特製オリジナルケーキが登場します。
この機会にぜひご賞味ください。

木々と月 Arbres et Lune
ほうれん草とカボチャを使った緑色のスポンジケーキは木々のイメージ。
抹茶や紫いもクリームの層を交互に重ね、草木を照らす月を表すマカロンをのせました。

花と太陽 Fleur et Soleil
赤米とトマトパウダーで色を出したスポンジケーキは、紅花の染色をイメージ。
オレンジやイチゴクリームの層を交互に重ね、太陽を表すマカロンをのせました。

期間:展覧会期間中
会場:アサヒビール大山崎山荘美術館 本館2階 喫茶室
料金:各500円(単品税込/美術館入館料は別途必要です)
協力:リーガロイヤルホテル京都

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