江戸時代、華やかに展開した琳派。
王朝文化の復興を目指した京都の町衆たちによって創始された琳派は、その後大阪に広がり、やがて江戸において装いを新にし、さらに近代の京都で再興されました。
400年にわたり継承されてきた琳派は、日常の中で追求された日本独自の美、そして日本人に寄り添った美として高い人気を博しています。
2015年が琳派400年にあたることを記念して開催されるこの展覧会では、琳派を幅広く蒐集し国内外で高い評価を受ける細見美術館所蔵のコレクションから選りすぐった約90件を通して、京都・大阪・江戸の三都で咲き誇った琳派の系譜を総覧します。
琳派の始祖・本阿弥光悦や俵屋宗達をはじめ、より表現・意匠を洗練させた尾形光琳、光琳様式を取り入れながら新たな展開を生んだ酒井抱一、そして近代に琳派 を再興した神坂雪佳まで、琳派は私淑というかたちで受け継がれてきました。その流れを、時代の流れや各都市での違い、そして各作家の作風などに注目しなが ら辿ります。
特に細見コレクションのなかでも最も充実している江戸琳派に関しては、酒井抱一とその弟子・鈴木其一をはじめ、流れを汲む絵師たちの世界が広く展開します。
今回の出展作品の多くは、細見家で実際に飾られていたものであり、個人コレクションならではの視点・美意識も感じることができます。
日本が誇る美の世界「琳派」の魅力を、この機会にぜひお愉しみください。
※この展覧会は京都展の後、大阪、横浜、日本橋の髙島屋各店に巡回します。
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