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開館60周年記念名品展Ⅰ「モネからはじまる住友洋画物語」

2020/03/14 ~ 2020/05/17


【住友コレクション 泉屋博古館】

住友コレクション 泉屋博古館

明治時代後期に近代企業としての住友グループの礎を築いた住友家15代当主・住友春翠こと吉左衞門友純(1864-1926)。彼は実業の傍ら芸術や文化事業にも高い関心を示し、子弟の情操教育や事業所における社員の慰安のために、西洋絵画を積極的に収集しました。
今に伝わる住友洋画コレクションは、明治30(1897)年の欧米視察の際に、春翠がパリで印象派のクロード・モネの油彩画を2点購入したことが発端となっています。この2つの作品は、日本に最初期にもたらされたモネの真筆として記念碑的な位置を占めていると言えます。

また、春翠はまだ日本に西洋美術館がなかったこの時代に、洋画で飾った自宅を公開しました。その様子はさながら邸宅美術館の様相を呈しており、多くの日本人画家に影響を与えることになりました。
さらに春翠は、後に関西美術院を開設する浅井忠やその後継者となる鹿子木孟郎、あるいは東京美術学校西洋画教授だった黒田清輝を積極的に支援し、彼らを起点に日本の「洋画」を切り開いた画家たちの作品が数多く住友家に収蔵されました。
そして春翠の子弟たちもまた、その生涯にわたり自らの感性に沿った絵画コレクションを形成しました。そのうちの一人である住友寛一(1896-1956)は、大正洋画壇の異才・岸田劉生と親しく交わり、その画業の上でも重要となる作品を蒐集しました。また、劉生の影響で集め始めた中国絵画を通じて、互いに東洋美への理解を深化させました。春翠の跡を継いだ住友家16代当主・友成(1909-93)は、自らもアララギ派の歌人として知られる一方、春翠コレクションの後継となる20世紀洋画の収集に力を注ぎ、ピカソやルオーなどの小品ながら魅力ある絵画を居室に飾って楽しみました。

今回の展覧会では、モネから始まった住友家の洋画コレクションの軌跡を、明治から昭和にいたる時代や社会の動きを背景に、住友親子3人の嗜好や収集に関するエピソードを交えてご紹介します。
 

【同時開催】青銅器館 中国青銅器の時代

会期中はボランティアガイドによる解説がございます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月末までボランティアガイドによる解説は中止となります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

【作品画像】
(1) クロード・モネ《モンソー公園》1876年
(2) クロード・モネ《サン=シメオン農場の道》1864年
(3) 浅井忠《グレーの森》1901年
(4) 鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907年
(5) 岸田劉生《二人麗子図》1922年


CHECK POINT

【関連イベント】記念講演会「住友洋画コレクションの特色」

日時:2020年4月25日(土)14:00~
講師:山野英嗣氏(和歌山県立近代美術館 館長)
会場:泉屋博古館 講堂(定員100名)
料金:無料
※事前申込不要(当日10:00より整理券を配布します)

【関連イベント】詳しすぎるギャラリー・トーク

毎回2人の講師を迎え、出品作品を深く読み解く白熱の一時間を展開します。

会場:展示室
料金:無料

【1】鍋井克之と国枝金三/モネの《モンソー公園》をめぐって


日時:2020年4月11日(土)14:00~
講師:中谷至宏氏(京都市美術館担当係長学芸員)/野地耕一郎氏(泉屋博古館分館長)

【2】浅井忠と京都の洋画界/鹿子木孟郎の《ノルマンディーの浜》をめぐって


日時:2020年4月18日(土)14:00~
講師:梶岡秀一氏(京都国立近代美術館主任研究員)/高階絵里加氏(京都大学人文科学研究所教授)

【3】岸田劉生の《二人麗子像》を読む/斎藤豊作の《秋の色》を読む


日時:2020年4月26日(日)14:00~
講師:山田諭氏(京都市美術館学芸員)/野地耕一郎氏(泉屋博古館分館長)

【関連イベント】青銅器館 ギャラリートーク

日時:2020年4月4日(土)、5月2日(土)各日14:00~
講師:山本尭氏(泉屋博古館学芸員)

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