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2010年度 夏季企画展 「日本画家 畠中光享の眼 インド・仏教美術の流伝」

2010/06/08 ~ 2010/08/08


【大谷大学博物館】

大谷大学博物館


仏教では、釈尊(釈迦)が入滅(仏様が亡くなること)された後500年あまりの間、仏像がつくられることはありませんでした。
釈尊の遺骨を納めたストゥーパ(仏塔)にあらわされた仏伝(釈尊の一生の物語)のレリーフには、釈尊は聖樹や法輪、仏足石などで象徴的にあらわされており、人間の姿では描かれていません。
私達が今日目にするような人間の姿をした仏像がはじめて作られたのは、1世紀後半のガンダーラやマトゥラーにおいてでした。



やがて、仏教の発展とともに仏像の種類も豊富になり、水が高きから低きへ流れるように、アジア各地へと伝えられていきます。
その間、仏像の表現は、それぞれの地域によって独自の展開を見せて、特色ある美術を形づくりました。






《アプサラス(飛天)》(中央インド、ポストグプタ時代/8世紀)

《仏陀涅槃像》(北インド、パーラ朝/8世紀)


この企画展では、大谷大学史学科出身で日本画家の畠中光享先生が多年に渡って収集された、インドを始めとする仏教美術の作品を展示します。



畠中先生は、京都造形芸術大学で後進の指導にあたり、仏伝やインドの風俗に取材した作品を数多く発表する傍らで、インド美術の収集家としても知られています。そのコレクションは、インドを中心に、ネパールやチベットから、東南アジアの国々、そして日本にまで及びます。

今回の展示は、その中から、畠中先生自らが芸術家としての目で精選した作品をご紹介します。世界各地に花開いた個性溢れる仏教美術の魅力を、存分にご堪能下さい。
CHECK POINT

関連イベント

今回の展覧会を監修した畠中光享先生自らによる、関連イベントも開催されます。
仏像コレクションに込められた思い、そして仏像ならではの美の世界を味わってみて下さい。

【記念講演会】
「仏像はなぜつくられたか―インド仏像の展開」
講師:畠中光享(日本画家)
日時:2010年7月3日(土) 13:00~
会場:大谷大学 響流館3階 メディアホール
※予約不要、聴講無料

【ギャラリートーク】
日時:2010年7月3日(土)15:00~、7月17日(土)13:00~
※予約不要、聴講無料

畠中光享氏 プロフィール
1947年生まれ。大谷大学文学部卒・京都市立芸術大学専攻科修了。日本画家・インド美術研究者。
京都造形芸術大学にて後進の指導にあたる傍ら、仏伝やインド風俗を題材とした作品を数多く発表し、2004年には京都府文化賞功労賞を受賞している。著書に『The textile Arts of India』(京都書院、1993)、『画文集 インド巡礼「ダルマ・ヤートラ」ブッダの歩いた道』(日本経済新聞社、1993)、『インド宮廷絵画』(京都書院、1994)など。

「開催にあたって」―畠中光享

博物館での仏像の展覧会、仏像を博物館に「展示」すること自体に抵抗を覚える人もいるだろう。釈尊が入滅し500年あまりもの間、人形(ひとがた)としての仏像がつくられなかったのは、35歳で成道し仏陀となった釈尊を尊像としてつくることが恐れ多く、なかなか表現できなかったことによる。

蓮如は「木像よりも絵像、絵像よりも名号」と説いているが、それは仏教の本質を示そうとしたからである。本来仏は心の中で観想する。しかし、一般の人間にとっては、礼拝対象としての具体的な像が必要であった。美しいものをつくりたい、見たいというのは人間の本質ともいえる。その意味で、人がつくった美しいもの全てに私は心を揺さぶられる。

仏像はガンダーラそしてマトゥラーにおいてつくられ始め、グプタ朝期の5世紀の初頭には円熟・完成し、美しさのピークを迎える。その後、仏教はヒンドゥ教と混合してゆき、一気に密教へと大変貌し、13世紀前半にはインドに於いて仏教は衰滅する。
本展は、私個人の収集品であるため、展示品には制作された地域や時代に偏りがある。それは限られた個人の資力の中での収集のために他ならないが、一個の人間としての最大の努力と審美眼でもって長年にわたり収集してきた結果でしかない。

インドでは仏像の形や美意識は変化し、次第に仏像も多様化する。そしてインドから諸外国への伝播と、造仏の基本となる儀軌とその変容。仏像の美と流れを通して仏教を考え直すヒントとなることを願う。

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