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稲垣仲静・稔次郎兄弟展

2010/05/18 ~ 2010/06/27


【京都国立近代美術館】

京都国立近代美術館


京都市立絵画専門学校在学中に第2回国画創作協会展へ出品した《猫》で画壇の注目を浴び、克明な自然描写の中に官能性や凄みを表現する画家として将来を期待されながら、25歳の若さで亡くなった稲垣仲静(1897-1922)。
そして仲静の弟で、染色作家として名をなし、昭和37(1962)年型絵染の人間国宝に認定された稲垣稔次郎(1902-1963)。

二人の父は、幕末から明治にかけて活躍した日本画家・岸竹堂の弟子で、画家としても漆器や金工品などの工芸図案家としても活躍した稲垣竹埠(ちくう)。兄弟それぞれが父の道を継ぐような形となりましたが、その根幹には身の回りの自然を凝視し、形態化しようとする強い共通した意志があります。


弟は早逝した兄を終生尊敬し、ことある毎に「兄貴と二人展をしたい。兄貴には負けへんで。」と言っていたといいます。
虎のモティーフを愛した稔次郎が生まれてから、実に10回目にあたる寅年となる平成22(2010)年に開催されるこの展覧会は、その念願を果すものです。
兄・仲静の数少ない遺作のうち、現在所在の分かるもの全てと、弟・稔次郎の代表作を集めて展示します。
そこには、日本画と工芸、とジャンルは違えども、いかにして京都の美術の近代化をすすめるか、言い換えれば、いかにして自己の求める芸術を産み出すか、を模索した姿を見てとることができるに違いありません。





稲垣仲静(いながき ちゅうせい)
明治30(1897)年京都生まれ。本名は広太郎。
明治45年に京都市立美術工芸学校に入学、大正6(1917)年同校卒業後、京都市立絵画専門学校に進学。当時、一学年上には前田荻邨や山口華楊、一学年下には堂本印象ら京都画壇の中心画家達が在籍していた。
在学中の大正8年、第2回国画創作協会展に出品した《猫》が初入選して画壇の注目を集める。卒業後の大正11年には福村祥雲堂が主宰する「九名会」のメンバーに選ばれ、同会展にも出品。しかし同年、腸疾患のため25歳の若さで夭折した。

稲垣稔次郎(いながき としじろう)
明治35(1902)年京都生まれ。大正5(1916)年京都市立美術工芸学校図案科に入学。卒業後に松坂屋京都支店図案部にて捺染友禅の図案を担当するようになり、京都内の染色工場を回って染色技法を独学した。
昭和6(1931)年染色工芸家として独立。昭和14年に第15回国画会展で国画会賞を受賞したことから翌年には同会のメンバーとなり、遅咲きながら工芸家としての第一歩を踏み出した。国画会には当時冨本憲吉も在籍している。
最初、筒描きの糊絵染で制作していたが、単純化された形を組み合わせ、リズムよく反復することによって、多様な自然の諸相を表現できる型絵染で制作を行うようになり、この分野での人間国宝に認定されている。また、昭和25年から現在の京都市立芸術大学で教鞭を執り、時代の育成にも努めた。


CHECK POINT

記念講演会

展覧会に併せて、記念の講演会が開催されます。
兄・仲静と弟・稔次郎、それぞれの作品世界を考えます。

■「稲垣稔次郎 その人と作品 —典型からリピートへ—」


日時:2010年6月12日(土) 14:00~15:30 (当日11:00から整理券配布)
会場:京都国立近代美術館 1F 講堂
聴講無料、先着100名
講師: 中井貞次氏(京都市立芸術大学名誉教授)

■「仲静芸術の魅力」


日時:2010年6月13日(日) 14:00~15:30 (当日11:00から整理券配布)
会場:京都国立近代美術館 1F 講堂
聴講無料、先着100名
講師:上薗四郎氏(笠岡市立竹喬美術館長)

型絵染ワークショップ

稲垣稔次郎が才を発揮した型絵染。
型絵染とは、下絵を描き、型を彫り、染めるという一連の工程を、作家自らが一貫して行うものです。
この作業を実際に体験できる、初心者向けのワークショップが開催されます。

日時:2010年6月6日(日) 13:30~
講師:澁谷和子氏、麻田脩二氏(ともに染色作家)

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