【作品画像】
(1)木彫阿弥陀如来坐像 平安時代(京都国立博物館蔵)
(2)毘沙門天立像 鎌倉時代
(3)重要文化財 鍍金弥勒仏立像 北魏・太和22年
仏教美術は、インドに始まりシルクロードを通って中国・朝鮮・日本に伝わり、 各地に大輪の花を咲かせました。
仏教は、伝播の過程で各地の神々の姿を柔軟に取り入れて、変化に富んだ仏像を多数生み出しましたが、そのいずれもが気高さと慈悲深さを備えています。
今回の展覧会では、仏像発祥の地・ガンダーラのエキゾチックな石彫や金色に輝く中国・朝鮮の金銅仏をはじめ、厳かな中にも自然の温もりを残す日本の木彫仏など、各地域の変化に富んだ仏の姿を多角的にご紹介します。
特に日本の木彫仏では、京都の寺社に伝わった平安から鎌倉時代の像を特別に展示いたします。
長い旅路の果てに、日本の風土に溶け込んだ仏の姿を、その源流にあたる仏たちとともにご覧いただけます。
さらに、仏画や仏舎利容器等の工芸品も併せて展示し、彫刻だけに留まらない壮大な仏教美術の流れをご紹介します。
時代や地域によって様々な表情を見せる仏教美術の精髄をお楽しみください。
※ 会期中は常設展「中国青銅器の時代」も同時開催されます。
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