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アンリ・ル・シダネル展 ~薔薇と静寂な風景~

2012/03/01 ~ 2012/04/01


【美術館「えき」KYOTO】

美術館「えき」KYOTO

アンリ・ル・シダネル(Henri Le Sidaner 1862-1939)は、20世紀初頭に活躍したフランスの画家です。モネ、ピサロ、スーラなどと同時代を生き、印象派、新印象派に学びながら、やわらかな色彩で光をとらえる独自の作風を築きました。

1862年にインド洋のモーリシャス島で生まれたル・シダネルは、18歳でパリに出て、アレクサンドル・カパネルのアトリエで数年間絵を学びます。その後、1939年に第二次世界大戦が勃発する数週間前に亡くなるまで、「薔薇の庭」「木漏れ日」「ガーデンテーブル」「夕暮れの家々の窓から漏れる光」など、身近な題材を情緒的なタッチで描き
ました。
どこか内省的でありながら穏やかな空気感を持つ作風は、当時から大変な人気を集め、現在でも世界中の美術愛好家を魅了しています。

1989年に行なわれたパリ、マルモッタン・モネ美術館での大規模な個展をはじめ、ル・シダネルの展覧会は近年ヨーロッパで頻繁に開催されてきましたが、日本では回顧展の開催が長らく待たれていました。


今回の展覧会は、ル・シダネルの曾孫で美術史家のヤン・ファリノー=ル・シダネル氏の協力により、油彩を中心に初期から晩年にいたるまで、主にフランス、オランダ
の美術館が所蔵する約70点で構成され、ル・シダネルの全貌を紹介する待望の回顧展です。

ル・シダネルの作品は、時代や文化を超えて観る者の
郷愁を優しく刺激する、普遍的な魅力と暖かさに溢れています。身近なものを描いた彼の作品は、平凡な日々の生活の中にあってもほっとする一瞬の「小さな幸せ」を感じさせてくれます。
今の時代においても新鮮な輝きに満ちたル・シダネルの世界を、どうぞご堪能ください。



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