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2011年特別展「花の研究史 京都大学の植物標本」

2011/07/13 ~ 2011/09/11


【京都大学総合博物館】

京都大学総合博物館




大正8(1920)年、フランス人宣教師Urbain Faurie (1847-1915)6万点以上にもなる植物標本が京都大学に寄贈されました。このコレクションは彼の40年以上にわたる日本滞在中に採集されたもので、日本とその周辺の植物相を知る上で質・量ともに第一級の資料です。

理学部植物分類学講座の初代教授となった小泉源一(1883-1953)は文献・標本資料の充実に努め、京都大学を日本における植物分類学の研究拠点として確立させました。京都大学には欧米の植物標本館を訪れ、西洋人による日本の植物研究を調査した結果をとりまとめた膨大な手書き資料が遺されています。

嘱託として勤務した田代善太郎(1872-1947)は自らも数多くの植物標本を収集しましたが、彼が遺した明治・大正・昭和の克明な日記と、保存されている大量の書簡類・標本からは各地の植物研究家との緊密な協働の様子をうかがうことができます。


ほかにも、大興安嶺やカラコラム・ヒンズークシなどの探検隊も植物標本を持ち帰りました。樺太・朝鮮・台湾にあった京都大学農学部の演習林を拠点として採集された標本もかなりの数に上ります。これらの標本からは数多くの新種が発見、報告されました。


京都大学は現在も国内外へのフィールド調査を積極的に行っており、さらに寄贈や他の博物館・標本館との交換により、毎年1万点近い植物標本を新たに収集し続けています。総合博物館に収蔵されたこれらの標本は、国内外の多くの研究者により活発に利用されています。

現在京都大学総合博物館に収蔵されている植物標本は120万点以上におよび、日本でも最大級のコレクションとなっています。この膨大な標本の蓄積は京都大学の長年にわたる植物の研究の歴史を反映したものです。この特別展では、総合博物館のコレクションの一部を展示するとともに、標本収集の意義と標本を用いた研究を紹介します。

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