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平成23年 春季取合せ展「重春」

2011/03/12 ~ 2011/06/12


【北村美術館】

北村美術館



≪掛物≫伊勢物語下絵梵字経断簡
       表具:一風・紫地印金/中廻・白地上代紗
≪花入≫青磁 象耳 砧形(きぬたがた)
※薄茶(小間)にて展示



2011年は、北村美術館の創設者である北村謹次郎の没後20年の節目の年です。
北村謹次郎は、「今様光悦」、すなわち現代の本阿弥光悦(琳派の祖)ともいわれ、光悦同様様々な芸術に関わった人物でした。
北村が書画、作陶はもとより染織、版画、写真から歌舞音曲の類にまで没頭し、その力量を発揮することができたのは、天性の美的感覚と人一倍の研究熱心さ、さらには堂本印象や元井碧、徳力富吉郎といった、そうそうたる芸術の師に恵まれた強運の持ち主であったからでしょう。

没後20年にあたり、2011年春の展覧会では未公開の大作「雪に椿図」をはじめ、北村の遺作品の数々を展示します。北村の収集した館蔵品からも、その好みが表れている代表作をご紹介します。
また、タイトルは昨年秋に亡くなられた、表千家の重鎮・久田宗也宗匠の名著「重春 四季の茶心」より拝借しました。故人の心を偲びつつ、春の取り合わせをご覧下さい。

CHECK POINT

【見どころ作品紹介】

「絵志野二重胴紐矢筈口水指」

志野焼(安土桃山時代に美濃(岐阜)で焼かれた、白い釉薬の焼物)の水指は、茶碗や香合などにくらべ数が少なく、それゆえ伝わっているものは優品が多いのが特徴です。
この水指は珍しく二重胴紐(胴を締めるひものような模様が二本描かれている)で、そのためもあって他に比べ背が高く、ゆったりとした轆轤(ろくろ)目に妙味があり、筆の走るがままにすみれと橘が大きく描かれています。

また、下の胴紐あたりから釉薬がかけ残されて素焼きが見えてくる部分にかけての緋色の出具合は、意識して求めたものではない偶然の産物である点も、好もしくも美しいといわれています。
なによりもの見所は、志野ならではの柔らかさを感じさせる百草土の土の味わい。
糸切跡(ろくろから焼きもの本体を糸で切り離した跡。入れ物の底の部分にある)も鮮明であって桃山時代の茶陶を代表するものです。
蒐集した北村謹次郎・本人が、「侘び寂びも茶道具になくてはならないものだが、自分の好みは、それよりも優美さを求めたい」と己の好みについて述べた言葉を想起させます。

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