2017/10/21 ~ 2017/12/03
「さあ、ここのきれいな水でお洗いなさい、そうすれば何ともないのよ」
ぼくはハートをじゃぶじゃぶと洗い、
たくさんの傷跡の中に、生まれたての時のような⾊を⾒つけました。
あの日の、(誰かの)祈りの⾔葉が、聞こえた気がした。
あの方が此処を去っても、この花があの方を忘れないように
この世を歩いていくぼくらの道が、ほんのしばらくの間しか⼀緒でなくとも
誠の心で、御許へ歩んでいけますように。
神さまが君にとっておいた幸いを
みこころのままに
北野天満宮を会場に開催される国際イベント「KYOTO NIPPON FESTIVAL」の関連イベントとして開催される、若手現代美術家・永島千裕の京都では7年ぶりとなる個展です。
日常の身近なものから、文学や古代神話といった壮大な物語まで幅広いイメージをソースに作品を描く永島。今回は会場である北野天満宮にまつわるエピソードやモチーフを、彼女らしいファンタジーあふれる世界観で描いた新作を発表します。現代美術と“天神さん”の異色のコラボレーションをお楽しみください。
静岡県出身。2006年京都嵯峨芸術大学造形学科油画分野卒業。紙にアクリル絵具を用いて、主に人物をモチーフに、その日⾒た映画や音楽、読んだ本の一節、漫画のキャラクターや食べたものといった日常の雑多なものから、文学や古代神話にインスパイアされたものまで多岐に渡るイメージをソースとして描く。2007年にワンダーウォール大賞を受賞、以降国内外で作品を発表する注目の若手作家。
北野天満宮 文道会館
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
【市バス】50・55・101・203号系統にて「北野天満宮前」または「上七軒」下車
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