そして、第二部はサンデー・マガジン、そして少年マンガの歴史を語る上では欠かせないファクターや、作品の生まれる背景や裏話、制作に関する資料や道具といった、主に「舞台裏」に関する特集展示コーナーになっています。
見どころのひとつは、今回の展覧会が初公開となる、「あしたのジョー」の原作・梶原一樹(高森朝雄)先生の原稿(プロット)です。マンガの形になる前段階、ベースとなるお話の筋そのものが書かれています。 この原稿を元にして、作画を行うマンガ家さん(「あしたのジョー」の場合は、ちばてつや先生)が自分のアレンジを加えて、私達が目にするマンガの形にしていきます。 そのため、実際にマンガとなった状態とはセリフが変わっていたり、もともとなかったシーンが追加されていたりと違いが出てくるんだそうです。世に言う名シーンも、本来原作にはなかったものもあるんだとか。
また、サンデーの編集者が書き残した雑記には、当時サンデー側がマガジンに対して持っていた意識や編集方針なども記されており、しのぎを削ったライバル同士の舞台裏事情を知ることができます。
上の写真が、梶原先生がお書きになった直筆の原稿です。
ちなみに、この原稿を書いた梶原一騎先生は結構強面の方だったそうですが、でも文字は丸くて何だか可愛らしい感じがします。こんなギャップも、普通はわかりませんよね。
「うる星やつら」の高橋留美子先生が実際に仕事場で使っているエプロンと定規。
見ただけで使い込まれていることが分かります。
「タッチ」のあだち充先生のアイディアノート。
キャラクター設定のメモが細かく書かれています。
「タッチ」でお馴染みのあだち充先生のアイディアノートや、高橋留美子先生が実際に仕事場で使っている道具なども展示されています。
アイディアノートには、お馴染みのキャラクターの設定画や、タイトル案などが書き出されているのですが、ああでもない、こうでもないと考えている形跡がよく分かります。まさに先生の頭の中を覗き見している気分。
普段、私たちは印刷されて雑誌として完成した状態のものしか見ることが出来ません。でも、その裏側には沢山の人の情熱や考え、思いがある。まさに、作品を読むだけでは分からない部分が紹介されています。
手塚治虫などの有名作家が集っていた、少年マンガの“生誕の地”「トキワ荘」のコーナー。
ここではトキワ荘の模型や、当時トキワ荘で暮らしていた先生の日記などを見ることが出来ます。
会期中には、えむえむワークショップ「クイズラリー サンデー・マガジンのひみつ」が開催中!
これは配布されたシートに書かれたクイズを、展示を参考に解いていく参加型イベントです。
全問正解すると、抽選で特製グッズが当たるプレゼントもあります!観に来たときには、ぜひ参加してみてください!

作品付近には、こんなシールがあります。
見つけたら、しっかりチェックを!
記念すべき50周年記念誌!
まだまだ少年マンガの歴史は続いていきます。
マンガの展覧会、と聞くとどんな感じだろう?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そこにあったのは、壮大な日本の近代の歴史絵巻。そして、人間ドラマでした。
また、年月を経ても変わらない何か、即ち少年マンガのDNA。これがあったからこそ、50年もの間少年マンガは年代を超えて親しまれ、存在し続けることができたのでしょう。どんな時代の子供たちも、同じものを好きになり、楽しみ、そしてそれを次の世代へ。確かな人の営みを感じることが出来たような気がしました。うーん、マンガって奥が深い!!いつも何気なく読んでいるマンガ雑誌も、この展覧会の後だと何だかとても重みが感じられそうです。
最後に、今回ご案内下さった研究員の表様、そして広報の中村様、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
























